コロナの街・part 30

正月用食材の買い出しに、地下鉄に乗って大手スーパーまで出かけました。まずユニクロに寄って、男物のTシャツを2枚買いました。普段着は、何故か男物の方が色みがいいからです。でも芥子色や水色など明るい色を着たかったのに、全く無い。くすんだ、濁った色合いばかりで、不景気感を吹き飛ばしたければ、歩行者の着衣の彩りを明色系にする工夫が必要なんじゃないか、と考えたりしました。レジ以外に店員が全くおらず、高い棚の商品を取ったり、サイズの在庫を尋ねたりすることができません。合理化も行き過ぎだと思いましたが、現実はもっと進んでいて、オンライン購入なら特典があるらしい。その内店舗もなくなるかもしれません。

黒豆、蒲鉾、鯛スモーク、つくね串、菊膾、敲き牛蒡、ラディシュやトレビス、ミニ胡瓜、と我が家の定番おせちを買い揃えました。去年は慈姑を試しましたが、今年は紅色の草石蚕(ちょろぎ)を買ってみました。蕗の薹味噌の緑に添えるのによさそうです。チーズ売り場で、生乳が余っているというから国産品を買ってやらなくちゃ、と物色したのですが、もはや輸入品の方が安くて種類が豊富。ここ1,2年、牛乳もヨーグルトもそ知らぬ顔でステルス値上げをしてきた癖に、今になって消費拡大を呼びかけてもなあ、と思いながら十勝産と根釧産のカマンベールを買いました。

本日一番の目的ー屠蘇散はあるか、と店員に訊きました。暫くしてから、ない、との答え。目の前に、屠蘇散の包みを首に括りつけた味醂の瓶が山積みになっているのですが、抱き合わせ販売のようです。味醂はこんな大瓶を買ったら2年経っても消費しきれない。諦めました。明日からはどこで探そうか・・・とぼとぼ帰りました。