高校駅伝

正午のニュースを見終わって立ち上がったのですが、京都のスタジアムが映り、消しそびれました。年末恒例の全国高校駅伝・男子の部の中継が始まりました。

京都へは、若い頃1年間通いました。夜は定時制高校に勤め、週1回京都の短大で午前中の授業をしたのです。交通費は出ないので金銭的には持ち出しでしたが、キャリアを作り、その後に繋がりました。後年、文献調査や学会出席や、また集中講義にも行き、街のあちこちには見覚えがあります。45年前は京都にはラーメン屋とパン屋がない、と衝撃を受けましたが、今はもう、ふつうに焼肉屋もあればラーメン店もあるようです。

雪がちらつくスタートでしたが、コース内には日が射す所もあれば激しく雪が降っている所もありました。これが京都の天候の特色で、日本史専門の人たちは、貴族の日記を読む際は、市内の自邸にいたか山荘にいたかに留意しなければいけないと教わるそうです。

スポーツ有名校も、地域の選抜で勝ち抜いてきた学校も一緒の競走です。高校生とは思えない体格のいい選手もいれば、未だ幼顔の残る子もいる。顔だけ、あるいは大股のストライドだけを見たら、高校生とは分からないかもしれません。

駅伝やマラソン中継は、やはり沿道の景色が大事。びわこマラソンがなくなり、風景の点では箱根とこの駅伝が見応えがあります。箱根と違って、車で伴走する指導者がいないのがいい。また中継所で、あまりいい成績でもなく走ってくる選手を待ち受ける継走者の笑顔が、いい。高校生らしく、スポーツらしいからです。

以前は鳥取や栃木など、自分が勤めた土地の高校を応援しましたが、今は教え子が教員をしている高校を応援するようになりました。殊にその学校が、下位から少しずつ順位を上げてフィニッシュした時は、TVの前で思わず、いいぞ!と叫びたい気持ちです。