コロナの街・part 22

暑くなるというので、午前中に播磨坂のスーパーへ出かけました。近所のスーパーの品揃えが悪くなった(馬鈴薯、人参のようなものしか置かなくなった)ため、食生活に変化をつけるのと、週明けに2回目のワクチンを打つので、万一副反応で3日くらい寝込んでもいいように、という買い出しです。

空心菜やチコリ、トレビスのほか、レッドキャベツスプラウトがあまりに綺麗だったので買いました。コロナ前は、ターミナル駅に用足しに行く度に、地方名産をあれこれ試し買いしていたのが出来なくなり、せめてもと京都の小芋の煮付、長野の林檎酢で漬けた膾を買ってみました。琵琶湖を旅した時に蜆の佃煮が美味しかったことを思い出し、蜆の生姜煮も買ったのですが、帰宅してよくよく説明書を読んだら、蜆は中国産。盆飾りが出ているので、鬼灯を買おうかと思いましたが高い。通り過ぎました。

このところ、街で妙な体験をすることが相次ぎ、ちょっとへこんでいます。例えば、郵便局の窓口で小包を詰める人。私の後ろにも人が並んだので、局員に注意したのですが、当人からは完全無視されました。銀行へ小切手の振り込みに行ったら、案内係(定年後らしき女性)が頼んでもいないのに手許を覗き込むので撃退、その後、印鑑を拭いた紙(銀行のものです)を彼女に渡そうとしたところ、ごみ箱は置いてないのです、と断られました。今日は、レジに並ぶ長い行列の向こう側にある商品を見ようとしたら、前に立つ老人に叱られ、割り込みじゃなくて、と説明したらさらに怒られました。

些細な事ばかりですが、どうも街の人々が、周囲の人間の挙動を見ながら自分も行動する、という感覚を忘れつつあるような気がするのです。マスクのせい?他人を避ける新様式の結果?ー少なくとも自分は、周囲を視野に入れる習慣を守ろう、と思いました。