信濃便り・コーヒーの木篇

長野の友人が、塩尻の弟さん夫婦の家で育ったコーヒーの花の写真を送ってきました。

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コーヒーの花

コーヒーの実の写真はよく見ますが、花は案外純潔な印象なんですね。お嫁さんが蔓薔薇を初め育苗の名人で、農業系の大学を出た娘さん(現在は塩尻の農園に勤務)が在学中に、農場から貰って来た20cmほどの苗を育てたのだそうです。

【東京でも寒すぎるのに、弟一家が住む塩尻は標高713メートル、冬の平均最低気温が-7度で、「凍えそうに寒い」と言われる土地柄。そこで居間に鉢植えのコーヒーの木を置き、部屋を温め、瀕死状態だった木をなんとか蘇生させたとのこと。20年近く経って、今では赤い実を狙ってやってくる鳥たちを追い払うのは、ミニチュアダックスフントの飼犬の役目になりました。】

うーん、居間で育てた自家製珈琲の実を挽き、1杯淹れてくつろぐ、なんて最高かも。

奄美にあった大学農場が今は宮古島に移り、2016年には喜界町地域活性化のための包括連携協定を締結したそうです。オホーツクにもキャンパスがあり、大学のキャッチコピーは、「日本中がキャンパス」。】

国内だけでなく娘さんは在学中、マングローブ林再生の実習でパプアニューギニアへも出かけたとか。大学に限らず高校でも、農業系の伝統校は広大なキャンパスを持ち、独特の体験授業のある所が多い。進学の選択肢に入れてみるのもお奨めです。 

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塩尻で育てたコーヒーの木

【ところがこの写真到着から数時間後、激しい風と雷雨が襲来し、コーヒーの木の鉢はなぎ倒され、花は無残な姿になってしまったとのメールが、義妹から来ました。】

居間で珈琲カップ片手に、飼犬を撫でる休日を夢みたのは・・・甘かったようです。