定年時間

南高梅で梅シロップを漬けたのは失敗だったようです。果肉が柔らかいせいか、なかなか果汁が浸出しない。梅ジャムを作るにはいいかもしれませんが。そろそろこまめ水(熱中症予防水)を用意する時季になり、麦茶と梅シロップのほか、桜花の塩漬も2瓶買ってあります。家の中、風の通り道に椅子を置いてものを読んでいると、鬢の辺りをくすぐって、梔子の花の匂いと共に風が通り抜け、当分は冷房なしに過ごせそうです。

根詰まりで年々花が貧弱になってきた梔子が、今年は枝ごとに大輪をつけ、幸福感を味わわせてくれました。多分昨夏から、水を切らさぬようにやっていたのがよかったのでしょう。何度も芽を出させては失敗していた実生の白山吹も、枝葉が大きくなり、ほんとに山吹なの?と採種した親木を確かめに行ったほどです(来春は咲いてくれるだろうね)。これも、深鉢に必要なだけ水をやったからかも。だとすると、定年後8年にして(コロナのせいもあり)、ようやく植木と共生できる時間を享受するようになったわけです。

川越の友人からは、この春最後の薔薇を活けてみた、とメールが来ました。

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フェローシップ

彼はアプリコット色の薔薇が好きなのだそうで、なかなかいい待遇ですね。

我が家ではコリウスがぐんぐん成長しています。コキアを混ぜ植えして、夏向きにしました。植え付ける時にちぎれた葉を、韓国土産の盃に浮かべておいたら発根、コリウスは葉1枚からでも増やせると園芸書で読んだので、ヨーグルトカップに植え付けてみたら、色艶もよく元気に生存しています。しかしどこから新しい芽を出せるだろう?それとも葉1枚で生涯を終えるのか、観察中です。晩秋用にパプリカを播いたら、50本も芽が出て(我が家で必要なのは10本)、間引きする勇気が出ず、これも見守っているところ。

どっさり頂いた菩提樹茶を、冷やしてこまめ水にできるかどうか、実験しています。