コロナな日々 6th stage

楊梅の実や梅の実が落ち始めました。例年ならマンションの管理人さんが楊梅を収穫して分けてくれるのですが、今年はコロナで勤務体制が変わり、それどころではないようです。落ちた実を1つ拾って、硝子の盃に載せ、仏壇に上げました。父の幼年期、博多の街には朝、山から採ってきた楊梅を売り歩く人がいたそうで、懐かしいでしょうから。

我が家では梔子が咲き始めました。今年は蕾の数が少なく、いつものようにばさばさ剪って、寝室を香りで満たすことは出来ないかもしれません。仏壇に上げる分と、近所の肉屋の女将(実家に梔子の大木があったそうで、毎年喜んでくれる)に届ける分は、咲いて欲しい。いま世話を焼いているのは、去年、種取りしておいた矮小性鶏頭の芽生えです。ムスカリの球根を掘り上げた後の平鉢に播いてみました。種子も芽もミリ単位なので、1日3~4回、霧吹きで水をやっています。3列均等に播いた所存でしたが、あちこちに固まって芽が出ました。最近、私が朝寝をしている間に、雀が我が物顔に歩き回っているらしく、折角出た芽の周囲に糞をして行く。油断がなりません。

裏通りの崖の上には凌霄花が咲き始めています。名古屋勤務だった頃、瀬戸の窯元へ行った際に、釣瓶形の花器を買いました。その時は、これに凌霄花を活けて玄関先に飾るような暮らしをしたい、と思って買ったのですが、到頭そういう機会はなく、父の陶磁器コレクションを手放した時に一緒に売りました。叶わぬ夢は幾つあったことかー亡き児の齢を数えるのは、よしましょう。

今朝、越後の銘酒が届きました。お中元の季節になったのです。このところコロナで買い物を自粛し、備蓄品を消化する献立だったのですが、今日は旬の野菜を買いに行こう、と思いました。美酒には旬の肴、それこそが新しい仕事の活力になる。