軍記物語講座第1巻の中扉に、軍記物語関係資料の写真をあしらうことになりました。編集者が大学図書館で写真撮影させて貰うというので、立ち会いに行きました。常陸宮邸の塀越しに山茶花が咲き、彼方此方の紅葉が綺麗です。現職時代は眺める余裕がなかったのか、木々が大きくなったのか、都内の紅葉も結構いいなと思いました。

博物館の特別展示「大嘗祭」を観ました。入場者で賑わっています。近世の資料が多かったのですが、悠基・主基標山想定復元図や神饌模型は初めて見るものでした。新帝が神と会食する際の神饌を盛る、柏の葉で拵えた容器と取り皿が印象に残りました。神道文化学部の職員の話では、一連の儀式のお手伝いや取材対応でこのところ忙しかったそうです。つつがなく済んでほっとしている、とのことでした。特別展示は23日まで。

いろいろな人に出会いました。ゼミの卒業生の1人が図書館で働いています。大学院事務室の若手職員は、今や胡麻塩頭の渋い男になっていました。慣れない部署へ異動して、奮闘努力しているそうです。日本語学の吉田永弘さんを呼び止めて世間話をしました。日本語学で古典を専門にやっている人は、今どき希少種なのだそうです。学会によっては学会誌寄稿のための部厚いマニュアルがあって、注の付け方などが決められている、という話もしました。来年度は東京五輪のためにGWが平常授業となり、学年暦が全く違ってしまったという話も出ました。

無事撮影が済み、今後の日程の打ち合わせを終えて、渋谷で買い物をしました。クリスマスカードと小さな暦を探したのですが、今や暦は旧時代のグッズになったもよう。机の脇で1年間飽きずに使えるような物はどこにもなく、諦めて帰りました。