大失敗をしました-ロベリアがどんどん枯れていくので、ブルーサルビアをもう1株、買い足したのですが、葉はこすると芳香を放つのに、花は何と加齢臭に似た匂いを出すのです。1株だったら気にならなかったのですが、今日のようなしめじめと雨の降る日、蜜柑が腐り始める前のような、爛熟した匂い(グラビア写真のインクもこれに似ている)が、窓際で読書していても鼻を刺激します。
スパティフォラムという観葉植物があり、緑の葉と白い大きな苞を持つ花が爽やかで、日陰でも元気に育つので、この時季、木々の間に置くのにいいのですが、この花もまた、加齢臭に近い甘ったるい匂いを放ちます。尤も彼らからすれば、腐るほど熟した果実は蠅などの昆虫をおびき寄せるには最適なのでしょう。ラフレシアという地上最大の花は、腐った肉の匂いで昆虫を呼ぶそうです。好き嫌いは人間の都合。しかし高齢者の身辺では、この匂いだけは禁物。毎朝、家中の窓を開け、洋服箪笥の扉を開放するのはそのためです。
広い庭があったら、植えたいのは梅、沈丁花、素馨花(ジャスミン)、梔子、藤袴、木犀(我が家に今あるのは素馨花と梔子だけ)・・・香りは近辺にも楽しんで貰えるからです。逆に匂いを遮断する方法は、見つかりません。やれやれ。つきあいの薄いものを家に招き入れるのは、慎重にすべきでした。