梅シロップ

梅を漬けました。梅干しではなく梅シロップ(梅ジュース)とか梅酢と呼ばれている飲料です。もともと頂き物の蜂蜜2L用の空瓶が溜まったので、毎年2kgずつ漬けて近所に分けていたのですが、だんだん重い物を持てなくなり、小梅で漬けたり(ちゃんと出来ます)、1kgに減らしたりしました。一昨年からは従妹に「うちの分も漬けてよ」と言われ、また2kgにしたのですが、その従妹も亡くなりました。

レシピでは梅の実と砂糖は同量、となっていますが、我が家では砂糖は2分の1にします。青梅を洗い、竹串で蔕を取り除き、砂糖と梅とを交互に容器に詰めていきます。膝の怪我のため今年は1kgがやっと。梅と砂糖を同時に買ってこられなかったので、まず小瓶3本に、雛祭の金平糖から紅茶用の角砂糖まで家にありったけの砂糖(我が家は煮物にも珈琲にも砂糖を使わない)を投入、酢を足したものと砂糖だけのものと2種類作りました。翌日砂糖を買い足すまで、笊に広げた梅の実の甘い匂いが家中に漂いました。

これからの暑い時季、甘酸っぱい天然飲料を冷たく冷やして飲むと、一遍に疲れがとれます。梅シロップやレモンの蜂蜜漬以外では、楊梅(やまもも)の実を薄甘く煮て、煮汁と一緒に冷やして飲むのもお奨め。楊梅の実は傷みやすいので生では店に出ませんが、木は街路樹や公園の植え込みに使われ、熟した実が空しく落ちて地面を汚していることがよくあります。亡父の回顧談では、博多の街では朝、山から採ってきた楊梅の実を天秤棒で担いで売り歩いたそうです。勿論、子供たちは勝手に山中でおやつ代わりに食べたらしい。大河ドラマ黒田官兵衛」で主人公が、木登りしようとしている少女(後の愛妻)に採ってやったのが楊梅でした。