ジャムを買いに

ジャムとパンを買いに、少し離れた大手スーパーまで出かけました。ともすれば変化のない生活になりがちなので、毎朝のスープ、ヨーグルトに入れるジャム、晩酌の缶麦酒、それにサラダドレッシングをいろいろ探索し、新しい味を試すのをささやかな楽しみにしているのです。尤も年金生活ゆえ、選択基準の第一は価格です。あまり大きくない瓶(失敗しても後悔しない量)、ほどほどの価格帯で探します。

パンの美味しい街に住みたい、というのが永年の念願でしたが、西片町にあった店が撤退し、あちこち捜した結果、パンの種類ごとに合格点の店が違うことになりました。スーパーの手前の専門店でバゲットだけ、このスーパーではクロワッサンだけを買います。レッドグレープフルーツのジャム、キウイのフルーツソース、それに無花果ジャムを買いました。ここの惣菜は何故か美味しくない。やたらに人参が入っていたり、酢がきつかったりして、健康志向をウリにしているらしいのですが、見た目の綺麗さもなく、たまに買う惣菜としては夢がなさすぎる。山形の赤蕪漬と出雲の竹輪だけを買いました。野菜はターサイ、芹、山葵菜、芽キャベツルッコラを。

嗜好品は極力買わなかった所存でしたが、レジを通ったら、以前の35~40%増しの金額になっていました。物価は上がっています。政府統計の物価は生鮮食品を入れない計算ですが、生鮮食品を買わずには生活できないのだから、統計としては不備だと思います。荷物の重さは3.5kgくらいになったでしょうか、高校時代、毎日の通学鞄は4kgはあった(物理の教科書が重かった)のに、今は提げて歩くのがやっとです。

帰途には日が傾き始めましたが、それでも汗をかきました。軒先の植え込みに木瓜が咲き始め、手入れの悪いプランターにはタネツケバナの白い花が一面に咲いていました。