生活実感

総務省統計局の出す消費者物価指数は2.6%上昇(2020年を基準とする2022年7月)だという。生活実感に合わないよねえ、とエノキさんと話しました。スーパーで、去年までとほぼ同じ量をカートに入れてレジに行き、支払いが3割増し、えっと驚くのが現実、ということで意見が一致しました。しかも上がっているのはエネルギーと生鮮食品、つまり生活必需部分の出費がかさんでいるわけです。

収入は増えないのに物価が上がっている、苦しいことは政府も承知で、住民税非課税所帯に給付金を出すという。根本を解決せずにバラマキ政策を繰り返すのは発展途上国のつね、日本もいつの間にか後進国になった、と私が嘆いたら、エノキさんは、楽でもないのにつましく税金を納めて、税を納めていない所帯に配分されるのは納得できない、と憤慨している。共感しました。生活保護所帯なら未だ分かるけど、非課税の理由はきちんと把握されているのだろうか。酒や煙草に明け暮れて定職に就かない人たちもいるでしょ、と言うので、それは酒税や煙草税を納めているんだよ、という話で落着。

年金はじりじり下がり、来月からは医療費負担も上がる(何故か「一定の収入」には引っかかるが、軽減措置には枠外のことが多い)。買い物ついでにちょっと1品、珍しいものや季節ごとの嗜好品を買ってみるのが、老後のささやかな楽しみでもありましたが、やめました。つまり日々の買い物は決まりきった、必需品ばかり。代わりに老人同士、小さな贈り物を交換するのが、会食できないコロナ下の代替習慣になってきました。よその土地から、他人が選んだ1品が届くと、楽しみが倍増するからです。

昨日は信濃の葡萄、今日は名古屋からにゅうめんが届いて、おかげさまで仏壇も賑わっています。我が家からは鳥取名産を、お世話になっている方々へお送りしました。