コロナな日々 20th stage

五輪の全日程がようやく終わりました。TV画面に日本人のメダル数が臨時ニュースで割り込んでくることもないし、上空をヘリがうるさく飛び回ることもない。一気に秋らしくなって日差しが和らぎ、富士山には雪が降りました。春愁という語があるように、秋には理由のない寂しさが滲み、秋寂とでも呼びたい感情が、街を包んでいます。

やってよかった、と言うとすればパラ五輪だったのではないでしょうか。開会式も閉会式も、コンセプトが明確だった。日ごろスポットの当たりにくい人たちの晴れやかな顔、そして異口同音に、しかもごく自然に出てくる、みんなのおかげですという言葉、それは確かにこんなイベントがなければ見ることができませんでした(でもやはり、今でなければいけなかったのか?という疑問は、残ります)。

これから来る請求書に目を回さないようにしなければなりませんが、当分、コロナ対策とコロナ後社会の設計に集中し、1日もはやく、心置きなくルーティンを動かしていける日々が来て欲しい。

久々に地下鉄に乗り、大手スーパーへ買い物に行きました。遊園地のジェットコースターでは歓声が上がり、連れ立って来ている若い夫婦が多い。目的はパンとジャムと野菜だったのですが、何だか少しずつ値上がりしているようです。仏蘭西の栗スプレッド、シンガポールのカヤジャム、長野のしめじ煮、島根の野焼竹輪を買って帰りました。

帰宅して、今年の新作こまめ水で一服しました。新鮮なすだちをどっさり頂いたので、作ってみた飲み物です。水100ccにすだちの絞り汁1個分と皮ごとの実半個を入れ、砂糖1g、塩少々、冷蔵庫に1晩置いてなじませます。つまり、ノンアルのソルティドッグスダチヴァージョン。硝子越しの青い実が美しく、元気が出ます。