川越便り・オーバーツーリズム篇

川越の友人から、22~24日に京都へ旧婚旅行に行ってきた、とメールが来ました。

小川治平作庭の庭

【宿は白河院、昔は何の変哲もない食堂でしたが、今回は畳の座敷にも関わらず、ほとんどのお膳のまわりには椅子が用意されていました。宿泊客の大半が私たちのような老夫婦というわけで、畳に座るのが難しい客が多いのでしょう。1日目は相国寺承天閣美術館で、若冲と応挙の展覧会を見るのが目的。】

若い頃、京都へ日帰りで非常勤講師に行っていたことがあって、懐かしいなあ。相国寺の近くの短大で1コマ、勿論交通費はなし。チェリッシュの歌が流行った年でした。

宝泉院

【翌日は、大原の宝泉院に行きました。額縁の庭と呼ばれ、「そうだ、京都行こう」のCMで有名になったのだそう。なるほどという景観ではありましたが、観光客が多すぎる。寺を出る正午頃にはツアーが続々。日本人、韓国人、中国(台湾)人のツアー、個人の観光客も次々来るので、寺の大広間はごったがえし、歩くのも大変というありさま。

予定外でしたが、隣の実光院というお寺は勝林院の塔頭で、ツアー客も個人の観光客も少なく、茶花を中心に庭を造っているという説明を見て、入ってみました。こちらはゆっくり落ち着いて拝観でき、紅葉もあり、珍しい冬桜が咲いていました】。

実光院の不断桜

【京都で驚いたのは、タクシーに乗れないこと。乗り場には大きなスーツケースを持った観光客が最後尾も見えないくらいの長蛇の列。

3日目、駅の美術館でユトリロ展を開催中なので、スーツケースを預けるコインロッカーを探しましたが、朝なのにすでにほとんどが使用中です。たまたま空けばたちまち争奪戦になり、早い者勝ち。やっと見つけても、ICカードを使って操作しなければならず、もたもたしていたら、隣のボックスに荷物を預けていたお嬢さんが、さっと手伝ってくれたおかげで、どうにか荷物を預けることが出来ました。

宿に近い所で、偶然「つえ屋」の看板を見つけ、自分の体格に合った杖を購入したのが、一番の収穫だったかな。帰りは勿論、杖を突いて帰りました。】

ライドシェアには賛成ですか?(今の御時世、女1人で他の交通手段がない所では、怖くて乗れない気がします)。京都はバス移動が原則。そもそも、毎日が日曜日の高齢者がなんで休日に、オーバーツーリズムの京都へ出かけるのか、わからん。BS-TVでは毎晩必ず1,2本は、京都の旅番があるよ。