秋色の木曽路(1)

信濃便りの友人の弟さん夫婦(仮にシンさんカエさんとしておきましょう)から、秋の木曽路はいいですよ、とお誘いを頂き、2泊3日で出かけました。長野駅で友人と落ち合って、特急「しなの」で塩尻へ。愛犬レノンの熱烈な歓迎を受けました。野菜や果樹が一杯に植え込まれた庭は、小菊や薔薇が咲き、ブルーベリーの紅葉が美しい。

庭木の紅葉

シンさんは大手電子企業の定年後、友人たちと野菜作りを始め、この頃は道の駅に出品したり、種苗会社からの委託を受けたりもしているとのこと。カエさんは昨日まで弘前に行っていた、という。農大出の長女がいま林檎園の手伝いで忙しく、孫たちの食事作りに呼ばれたのだそうです。長野と青森との林檎生産の違いが話題になりました。

塩尻自慢の市立図書館を勧められたので行ってみると、何とワイン本専用の書架がある。ワイン関連の本だけでなく、主な醸造所のチラシやワイン瓶も陳列してあります。

塩尻市立図書館のワインコーナー

さすがワインの街塩尻。駅のホームにも葡萄棚がありましたっけ。

ワインの塩尻を紹介するコーナー

フロアが広くてゆったりした図書館です。週刊誌や漫画本も悠々と読むことができ、農業・林業の専門誌が多いことに気づきました。旅先なのも忘れて、地方誌に載っている知人の論文を読みふけりました。

夜はカエさんが腕を振るった野菜料理が卓上に並びました。トマトを湯むきして甘酢に浸し、オリーブオイルを垂らしたマリネが色鮮やかで、独活の醤油漬、青首大根の酢漬、モロッコ隠元や巨大な落花生(大まさりという品種だそうです)の茹でたもの、庭で獲れた茄子とピーマンの味噌炒め。山葵となめ茸とおろした辛み大根を混ぜた1品は酒が進みそう(熱々の白飯にも合う)で、これはヤバイ、と友人と言い合いました。

24日は地元のガイドの案内でディープな木曽路を辿りました。続報はまた明日。