信濃便り・言語獲得篇

長野の友人から、特別支援教育や言語の発達障がいについて勉強している、とメールが来ました。ミナト君が小学校高学年になるにつれて、周囲はどういう心構えでいればいいのか、という問題に直面したようです。行政の作ったHPの中では、島根県のサイトがいいらしい。ダウン症については、私の知人から参考書を紹介して貰いました。以下は友人の感想です。

【言葉の発達について、池田由紀江・菅野敦・橋本創一著『新 ダウン症児のことばを育てる-生活と遊びの中で』(福村出版 2010)を読み、多くを学びました。殊に、次のような文章には蒙を啓かれました。

「ことばの発達は決してことばだけが独立して発達するのではなく、その時期の全般的な発達を基礎とし、また、それぞれが密接に連関しながらなされる」、「ことばの獲得は、ちょうど花の開花にたとえることができ」「ことばが獲得され、発達していく過程はデリケートで、さまざまな要因の影響を受けて」おり、言語獲得に関わる要因は「対人関係、認知能力、運動能力」の3つだそうで、①対人関係:「ことばには、自分と相手の間で気持ちを伝え合いたいという親密な<対人関係>が成り立っていることが大切です」、②認知能力:「ことばには、伝えようとする物事を十分経験し、それらを概念とするための<認知能力>が必要です」、③運動能力:「ことばには、正確に音声を発するよう、構音器官をコントロールする<運動能力>が必要です」とありました。

鸚鵡返しに言うという、単純作業に見えることであっても、それが可能になるには、上記のような条件が整わないといけないことがわかりました。】

信濃の秋(鶏頭)

友人は永く英語教育に携わり、日ごろから、英語だけ上手くなっても会話は出来ない、話す相手と内容が肝心だ、との持論でした。つまり同じ事だね、と返信しました。