英語教育

長野の友人から、最近の英語教科書を見て今昔の感あり、とメールが来ました。頼まれて、地元の知人の娘さんの家庭教師を始めたのだそうです。

【今年は高校受験生の英語を見ています。長野の学校は夏休みが短く、数えたら27日間。1学期は少しのんびりだったのですが、この辺でペースを上げようと、特訓をすることにしました。1~2年次の文法の復習、語彙力のアップが狙い。お盆を除き、ほぼ毎日、自転車、時には母親の車で、我が家にやってきました(2学期は通常の頻度に戻すつもり)。英語は苦手だというのに、よく頑張って通ってきたと思います。総合テスト(主要5科目)が新学期早々行われるので、多少なりとも良い結果が出ることを願っています(生徒のmotivationアップのために)。

英語のテキストを見て驚いたのはマーカーがあちこちに使われ、実にカラフルであることです。文法の説明は超がつくほど懇切丁寧。ホームステイ、修学旅行、職場探検、e-mail の送信、Internet検索、クラブ活動、ボランティア活動、日直の説明、通販による靴の購入、外国から来た留学生の世話や案内など、今ふうの学校生活がいっぱい詰まっています。生徒たちはみな上手に英語を喋り、書くという設定になっています。表やグラフを見て質問に答える読解問題も、会話文形式の読解問題もあります。Jack and Bettyが主人公であった往年のテキストを思い出し、隔世の感を新たにしました。】

私の中学の英語教科書は『Jack and Betty』ではなく、無彩色の野暮な装丁だったので、他校を羨ましく思ったこともありました。なるほど。今どきの語学教育は実生活密着、日常的に周囲に英語があるという前提なんですね。不得手な生徒にはちょっと息苦しいかも。しかし国語教育もそれと同じにはできないよ、と腹の中で呟きました。