バーガーの宴

長野の友人が所用で上京するというので、会いました。例年なら大きなクリスマスツリーの立つ街で忘年会をやるところですが、コロナ下、換気のいい我が家で、近所で評判のバーガー店からテイクアウトして宴を張ろうということになりました。

久しぶりなので都内移動の所要時間や、本郷の町並みを忘れてしまった、とぼやきながらやって来ました。お土産はしなのゴールド。バーガー店で3品選び、彼女のお持たせと一緒に卓上に並べ、共同の仕事の打ち合わせも含めて4時間半ほどお喋りしました。

彼女は最近頼まれて、地元の高校受験生の英語指導をしているので、英語教育の過去と現在をよく知っています。今週末に実施される都の高校入試スピーキングテストの計画は2016年から始まっていたのだそうで、すでに同様の試行を成果なしとして取りやめた県もあるのだそうです。どんな高校に入るかは生涯に亘って影響があるが、中学で英語が喋れるかどうかは一生の問題にはならない、愚かな試行だ、と2人で憤慨しました。

アベノミクスの評価、ナンバーカード制度の無責任性、英文で論文を書ける人は増えたがそれ以前に日本語による思考経路が不明確だと思われるケースが少なくないという話、最近の大学オンライン授業の話、受験代行サービスなるビジネスの存在、多機能型就職支援事業について、スマホ教室とはどんなものか、昨日雨天決行された花火大会の話(ドローンを使う予定だった)・・・様々な話題が出ました。

吃驚したのは、今どきの単語帳というのはこれだ、とスマホを見せられたこと。もはや赤単やリングで繋いだカードではなく、クイズ形式のアプリなのです。解答にまっしぐら。しかし辞書を引くごとに、異なる語は1対1で置換できるものではなく、1語は周辺を含めた塊としての意味、機能を持っている、という感覚が養われることはありません。