夏から秋へ

長野の友人に豪雨見舞を出したら、夏から秋へ移る時季の写真が来ました。

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グラマトフィラム

【県内では南信や中信が被災し、終日公共交通機関はほとんど不通となりました。上高地へ通じる道路に架かる橋の橋脚1本が沈んだだめ、橋の一部が傾き、いつ復旧するか不明とのことです。

写真は、家族が通っている病院で見た鉢の蘭です。淡いグリーンが涼しげで、花茎が長く、ハート型に仕立てたりもするようです。】

調べると、夏期限定の贈答用に栽培される品種らしい。

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常山邸の萩

【個人的には白萩が好きなのですが、常山邸には紅色の萩しかありません。楚々とした感じの花と思っておりましたが、大人の背丈を越すほどに大きくなるのですね。】

萩は秋の七草にも入っていますが、そう言えば旧盆を過ぎると咲き始めるのでした。もう晩夏というべきか、東京でも晴天には鱗雲が見えるようになりました。信濃は果物王国、旧盆が過ぎると何もかも美味しくなる、と友人は言っていましたっけ。今年の夏もどうにか乗り切れたのだなあ、と思いました。

昨夜遅く、あまりに月が綺麗なので、縁側に椅子と麦酒をもう1缶持ち出して、つくづくと眺めました。黄金の光輪が雲に映り、ちぎれ雲が月面をかすめて休まず流れます。こんな時間は一生に何回もない。余念なく月と雲を観賞しました。寝る前に旧暦のカレンダーを見たら、文月の十三夜だったのでした。