歳末2019

どんどん押し詰まって、気づけば今年はあと4日。行事は簡素化する、と居直りながらもお屠蘇散は買った、鉢の花は植え替えた、年賀状は出した、と数えつつ、締め切りの近い原稿になかなか取りかかれずにいます。今年は未だ鏡餅が手に入りません。スーパーで売っているのは、プラスチック製の蜜柑など余計な飾り物がついているので、我が家の飾り付けに向かないのです。老舗の和菓子屋に行ってみるしかないか、と考えています。

今日は天気は好いのに風が強くて、歩くのが難しい位でした。本郷通りは、黄色い公孫樹の落ち葉が積もっています。そんな中、区の名所巡りツアーで、結構な人数のおばさまたちが歩いていました。いいなあ、大掃除はもう済んだのだろうか、などと思いながら、あたふたと肉屋に雑煮用食材の予約を済ませました。もうお客も呼ばないので、買いだめする必要はないのですが、気持ちだけは焦ります。

今日着くように送ると言われた通しゲラは、けっきょく来ません。でも、催促するのはやめました。横綱は受けて立たなきゃいけないんだ、と自分に言い聞かせながら。インフルエンザの予防注射に行ったら、かかりつけ医がぎっくり腰をやってから、すっかり丸く温和しくなっていました。以前は憎まれ口を叩きながら治療していたのですが。

午後からはむずかしい仕事の打ち合わせがあり、どうにかまとまったので、今夜はもうここまで。冷えたフランボワーズをつまみに、原酒八海山を、砥部焼の蕎麦猪口で呑むことにしました。TV画面では井上陽水が、「風上に向かえる足を持ちなさい」と歌っています。