薄暑の一日

今年は季節の移りゆきがちぐはぐです。桜前線があまりに足早で、春が楽しめませんでした。寒い日暑い日がくるくる変わり、全体に2週間ほど早く移っていくものと、追いついていかないものとがある。久留米躑躅は例年通りです。今朝は、伸びすぎた椿の枝をざくざく剪って、洗面台や食卓に活けました。若葉がきれいです。

街では立葵が咲き始めていました。本来は初夏の花です。天神様の入り口には落梅がごろごろ。歩きながら、並木の下の植え込みに芽を出したヤブカラシを、片端から引き抜きました。地下茎が勁いので、芽だけ抜いてもすぐ生えることはよく分かっているのですが、旺盛にはびこる蔓草なので、植え込みの皐月躑躅を駄目にしてしまいます。3~4年、根気よく抜いていると退治できることが分かってきました。

スーパーにはもう、梅酒用の瓶が並べてありました。新じゃがが出ていて、思わず買ってしまいましたが、袋の注意書きを見たら、洗ってこの袋のまま電子レンジに入れれば即食べられます、とあって、なるほど今どきの農協製品、と感心しました。

半袖、短パンでしたが汗をかきました。蚕豆、鯵の刺身、鴨肉・・・と買って帰って、やっぱり麦酒に合うものばかり、と苦笑しました。八百屋の店先にアルストロメリアの新しい花が出ていたので、3色買って、椿の若葉に取り合わせてみたら、よく似合う。八百屋の女将から、花を買うと家の中が明るくなるからね、と言われたとおりで、夜が楽しくなりました。