おめでとう!

米国のワイジャンティ・セリンジャーさんから、嬉しいメールが来ました。

【中世を専門としている女性研究者を奨励する助成金に選ばれました。

http://bonniewheelerfund.org/home.aspx

ボニー・ウィーラ氏は著名な中世の研究者です。今までの受賞者は全てヨーロッパ文化の専門家で、非西洋を研究している受賞者は私が初めてです。委員会全員がヨーロッパ中心の中世研究者なのに、認めて頂きました。私が応募書類で、自分の研究テーマが日本研究よりもはるかに幅広い読者に語りかけるものであることを明確に説明できたことや、委員会にそれを聞いていただけたことは、私にとって大きな意味があります。また、女性が女性を支持する団体に選ばれたのも大きな喜びです。

この受賞では、奨励金のほかにメンターをつけてもらえます。「中世の法と文学」の第一人者エミリー・スタイナー氏をお願いしました。これはヨーロッパの研究者に、日本を知ってもらうためでもあります。

https://www.english.upenn.edu/people/emily-steiner

5月にWMU(カラマズー)で開催される、中世研究国際会議の中世フェミニスト学会で賞が授与されます(セリンジャー)】。

セリンジャーさんは印度の出身。名古屋に勤めていた私の許へ突然やってきた頃(40年近く前です)は、Gパンに着ぶくれた「女の子」でした。源平盛衰記を研究したい、と私を追っかけてきたのですが、彼女には深謀遠慮の戦略があったようです。

この話をブログに載せてもいいかと本人に訊いたら、「1度目の応募では落ちたけど、書類を書き直して2度目で受かったことも書いて頂いて構いません。学者の日常は七転び八起ですから」との返信が来ました。