下請け孫請け

コロナの間先延ばししていた家の中のメンテナンスが気になり始め、一つずつ片づけることにしました。ところが受付や営業の対応がちぐはぐなことが多く、いざこざ寸前になったりして、一苦労でした。やって来る現場職人はちゃんとしているのに。

まずカーテン。ここへ越してきた時、白、アイボリー、セピアと3色のウール地で揃えたのですが、生地は傷んでいないものの寝室用のセピアは襞ごとに色が褪せてまだらになってしまい、クリーニングに出すのに恥ずかしいので買い換えることにしました。春日町で見つけた内装業者の店に飛び込んで依頼。ところが今はもうウール100の生地はない、と言う。私の世代はどうも、合繊はまがいものという思い込みがあって、抵抗があるのですがやむを得ません。色はどうにか似たものが見つかりましたが、やはり風合いが違う。新しいうちはいいけど、20年も同じ手触りというわけにはいかないでしょうね。

アコーディオン式網戸が壊れ、管理会社に頼んだら、目玉の飛び出るような見積額です。しかし前回近所の建具屋に頼んだら、いきなり見知らぬ男共が3人もやってきて、家中の窓枠を見て回り、結局は何の為にやってきたのか分からず、怖い思いをしたので、業者を探すのに困りました。大手の内装業者からあからさまな嘘をつかれたりしながら、ようやくネットで台東区の硝子屋を見つけ、往年のフォーク歌手みたいな風体の親父がやって来ましたが、丁寧な仕事ぶりでほっとしました。

そして給湯器の交換。これはさすがに管理会社経由で依頼したのですが、実際に来たのはそのまた下請けのガス工事業者らしい。新しい給湯器は、何かと賑やかに喋ります。

日常のこんな必要を解決するにも、下請け孫請けシステムで、安全と信用はなかなか得にくい時代になりました。