年賀2024

あけましておめでとうございます

 定年後10年経ちます。遊んで歩く所存でしたが、終戦処理をしているうちに、長門切など新資料が続々出てきて、編集者に「週刊長門切」を出そうか、と冗談を言うくらいでした。それが一段落したら、今度は長門本平家物語に関する新資料が次々出てきました。若い頃、いろいろな難関に思いあぐねている内に大胆なプロジェクトが進んで、違う方向へ道が向き、そのまま傍観してきたのは私の怠慢だったと反省して、せめて正しい方向を指し示す道案内を出しておこうと考えるようになりました。

 そうこうしている間に世界をコロナが襲い、出歩かなくなって、次第に体力が落ちました。ほかに未だ残っている宿題もあります。そろそろ急がなくてはなりません。今年は長門本関係を含めて論集3冊を編む予定です。

 父の記念奨学基金は今年度末で終了いたします。その報告書を兼ねて、論集『明日へ翔ぶ』(風間書房)の第7巻、第8巻を出します。最終巻には過去の修了生たちが60篇近くの投稿を申し込んでおり、分野は広汎で、完成が楽しみです。多くの方々の御厚意によってここまで参りました。感謝の念で一杯です。

 昨年は下関や福岡へ、また上田、長野、塩尻に出かけました。旧交を温め、仕事を進め、新たな発見もあり、同時に、これがお別れになるかもと思ったりもする旅でした。それゆえ、私の十七回忌を以て墓じまいになるよう、霊園の手続きを済ませました。

 2月1日からメールアドレスが変わります。@以下をoutlook.jpに変えて送信してください。引き続きよろしくお願いいたします。

 2024年新春                                                            mamedlit