歳末突入

今夏は猛暑にめげて外出を控えたので、今頃になってあれこれ用足しに出歩く必要が続き、あっという間に暦が最後の1枚になりました。例年なら段階を踏んで寒くなっていくのに、三段跳びのように季節が移り、準備が間に合いません。あたふたしています。

2週間ぶりにやってきたエノキさんに、休暇はどうだったと訊いたら、それが祝日から風邪を引き、結局寝て過ごしたとのこと。病院はひどく混んでいて1時間半待ち、いま風邪が大流行中で、急に空気が乾燥したから、と医師からいろいろ注意事項を告げられたが、もう引いちゃった私に言われても、ということばかりだったと言う。予防を広報しようとしているのでしょう。今年の風邪は治っても咳が1ヶ月は続くそうで、コロナでなくともマスク、手洗い、嗽という基本的習慣が大事、歯磨きを小まめにするのがいいそうです。口腔洗浄が効くということらしい。加湿器がなければバスタオル1枚を濡らして吊しておくのでもいい、寒さを我慢してはいけないと言われたそうで、私も参考にしましょう。

若い時なら風邪気味の夜、早寝さえすればよかったのに、年をとると(エノキさんは今年50歳)、あっ風邪を引きそう、引く、引く、と感じても止められず、そのまま引いてしまう、と言う。それは私も思い当たります。ある年代から、自分の身体をこちらの都合に合わせて制御することができなくなるのです。殊に仕事のヤマが続いた時、未だ全部終わってないのに、1つ2つ越えてやれやれ、と思った途端に倒れる。50歳過ぎたら、よくそんなことがありました。

昨日は赤門前の扇屋で買った亥子餅で一服。黒胡麻と粒餡が入った羽二重餅の背中に、瓜ん坊の縞が焼いてある。今日は仏壇に上げておいた柚子饅頭、ほどよく塩味の利いた餡に感動しました。年の瀬は日の暮れるのが迅い。一服したらもう暗くなっています。