ディベート

インフルエンザの予防接種と、血液検査の結果を聞きに出かけました。開成高校から偏差値70の医大を出た医師です。やはりコレステロール値が高いと言う。すでに抗コレステロール剤の処方箋を出されているのですが、去年処方通りに服用したら、LDLが一気に173から77に下がり、ずっと体調がわるく懲り懲りしました。そもそも年齢も性別も区別しない「参考基準値」内の数値に、薬を使って合わせることに納得できず、少なく服用したらちょうど基準値以内に収まりましたし、ウェブで調べた高齢女性用の数値では、私は正常値の範囲内なのです(但し将来の予防とは別)。医師とディベートになりました。

彼が言うには、「参考基準値」とは1980年代から日本人のデータを集積して出された数値で、毎年更新されているという。 D:アメリカなんかはもっと厳しいですよ、保険会社は平均寿命を過ぎると治療を止める。日本はいつまでも治療するから長生きする。 I(心中思惟):ここは日本だ! D:日本もこれから厳しくなり、その後は甘くなるでしょう、治療を止めるようになるから。 I(心中思惟):保険行政のためか。 D:体調不良が薬のせいだと言うには、もう一度服用して同じ症状が出なければ証明にはならない。 I:統計と個体の関係は賭けのようなものでよく分からないけど、私は個体の方なので、統計の数値だけが決定理由にはなりません。科学者のはしくれとして、年齢も性別も無視して均一の数値にならなければいけないというのは納得できない。

結局、量を加減して3ヶ月後に再検査することになりました。帰宅して検査報告書を見たら、LDL146、総CHO257(人間ドック協会の数値では65~80歳女性の基準は84~190と175~280)。そのほかの数値は、我ながら眩しいほど綺麗に基準内で、夏の間殆ど麦酒が主食だったのに、肝機能の数値は今までで最良。祝膳を囲みました。