川越便り・立浪草篇

川越の友人から、朝ドラに山芍薬の大写しが出たが視たか、とメールが来ました。峯屋の庭に咲いていましたね。

芍薬

山野草の女王と呼ばれる花だそうで、彼の自慢の1株です。

黄花宝鐸草

朝ドラのタイトルロールにも、よく似た花が描かれていますが、あれはたぶんジョウロウホトトギス、主に四国・九州に自生する植物で、これとは違うとのこと。

【キバナホウチャクソウは、植物図鑑によると朝鮮半島には自生するらしい。日本産のホウチャクソウは白い花で、あんなにかたまっては咲きません。】

甘野老

こちらはご近所の山野草マニアがプランター一杯に咲かせているので、知っています。鳴子百合だと思い込んでいましたが、「アマドコロお分けします」という貼り紙が出ていたので、正しい名を知りました。迷っているうちに全部無くなりました。友人によれば茎を触ると違いが分かるのだそうで、少し堅い。根茎が甘いので、この名があるという。

さらに彼のメールには、ピンクの立浪草がないそうだから、ヤマトで1株送った、とあります。確かにご近所から淡紫の立浪草を分けて貰ったのですが、ピンクや白は無い。ところが宅配が持ってきたのは書類用の封筒、えっ、午後にもいちど来るんだよね、と危うく念を押すところでしたが、差出人は川越です。開けてみると、フリーザ-パックに水も入れずに立浪草が入っている。上積み厳禁の指定もしていない。牧野富太郎じゃあるまいし、押し花になるところだったかも。慌てて救出、鉢に植えました。さすがに野草、夕方には立ち直りましたが、見ていたエノキさんが「潰れなかったのは偶々。ラッキーでしたね」と感心していました。しかし我が家の紫の株は、この春は1本咲いただけで、何故か閉鎖花ばかり。大事にしてきたのに、それじゃあんまりつれなかろうぜ。