川端ぜんざい

18日の関東は冷たい雨。しかし小さなリュックで旅に出る先はもう春の陽気らしい。やむなくお腹にホッカイロを貼って出かけました(鉄粉入りなので検査ゲートを潜る際に剥がす)。羽田ではコロナの検査はありませんが、手荷物検査がいやにもたもたしている。上着を全部脱がされるのです。30分遅れで離陸、雲が厚くて何も見えません。

福岡空港で連れは九大図書館へ直行。私は高校勤務時代の旧同僚と落ち合いました。筑豊の出身で、定年後郷里へ帰っていたので、20年ぶりの対面です。駅地下の海鮮食堂で、鯛茶漬定食を食べました。だしがぬるくてイマイチでしたが、卓上に出ている高菜漬が本物。満足して街へ出て、祇園寺町の墓参に付き合って貰いました。万行寺の納骨堂で、奨学基金の管理人をお願いしていた高山英勝さんにお参り。隣の順正寺には父方の実家の祖母のお墓。土筆と春の草が茂り、墓地にはお彼岸の参拝が絶えませんでした。

真ん前が山笠の出発地櫛田神社です。大きな山車が飾ってありました。お喋りしながら川端商店街を歩きました。昭和の香り一杯の商店街です。ここには博多名物「川端ぜんざい」の店がある。「かろのうろんや」と並んで、ディープな博多の名所です。超甘い。店は通りから博多川まで吹き抜けに開け放たれ、ここにも山車が1台飾ってありました。

旧同僚とよもやまのお喋りをしました。定年後、彼女は地元の給食センター職員、民生委員、投票所立ち会い員などを務め、編物教室、洋裁教室、PC教室などに通い、今は老人会の会長だが80歳で最年少だと笑っていました。栄養士と保健師の資格を持っているので、順調な老後と見受けました。同業、同郷のご亭主は、一時書道教室を開いたが、そろそろ認知症の兆しがあることを本人も自覚、運転免許は返納したとのこと。

夕食は蕎麦屋で新作料理でしたが、糸島豆腐と本物の柚子胡椒が出て、満足。