地震見舞

日ざしのある内に郵便局へ出かけました。あちこちの軒下に梅の盆栽が出してあり、植え込みの沈丁花も1,2輪咲き始めていました。ピラカンサスの実は食べ尽くされたのに南天は残っていて、例年とは違います。鳥たちの嗜好が変わったのでしょうか。ここ数日、烏が耳を聾する大声で鳴き交わし、縄張り争いの季節が来たようです。

用事は地震見舞の振り込みです。今はそれしか出来ることがないので。特にシリアは内戦が続いている状態で、被害者数も十分把握されていないのではないでしょうか。シリアにも確実に届く方法を、と数日間躊躇っていたのですが、ネット経由では個人情報が登録されてしまうのが厭で、結局日本赤十字社宛にしました。区役所にも募金箱が設置されたそうですが、トルコ限定のようでした。

あの地域で震災が起こると必ず、泥煉瓦で造った家並みや不法建築の弊害が指摘されます。トルコ政府にはこれを機に耐震対策を徹底して貰うとして、今後も地震国日本から提供できる知恵と技術が沢山あるはず。

政府専用機が救援物資を積んで成田を飛び立った時、よし!頑張って来いよ!と見送ったのは、私だけではないでしょう。しかしNHKのキャスターが救援隊に、日本隊は何人救助しましたか、と問うたのは愚問の極です。国名を印字しなくても、現場での厚意の積み重ねはやがて日本をも守る。敵地攻撃能力より人助けの能力で世界に知られたい。

トルコは好日国でもあります。打ち解けると、お互いサムライの国だ、と言われるそうで、つまり誇り高く、共助の精神がある、という意味だと聞かされました。

日本赤十字社の振替口座番号は00110-2-5606 通信欄に「2023年トルコ・シリア地震救援金」と書き、ゆうちょ銀行の窓口で振り込めば手数料はかかりません。