年の瀬の園芸

今年はビオラやパンジーの苗を買いそびれました。あんまり早くから出ていたので、その気になれずにいたのです。我が家は未だ菊が咲いていますが、さすがに正月に春の花がないのは寂しい。やむなく桜草を4株買って、植え込みました。例年、我が家の早春は紫系統の彩りなのですが、来年はピンクの濃淡で始まることになります。

老舗の花屋で、大晦日は何時までやってる?と訊いたら、30日まで、という返事が返ってきました。えっ!大掃除が済んで、煮豚を煮ながら花を活けて、第九が始まる、というのが大晦日の定番じゃないの?と思いましたが、フィギュアスケートリンクへ投げ込む花束の特許で食えるこの花屋は、もはや会社組織なんだな、と苦笑しました。

本郷薬師の前で、いつも年末にやって来る鳶の屋台が出ているのを見つけ、早めですが手の空いている時にと、いつも通り注連飾りと鏡餅の下敷きを買い揃えました。元気よく互いに、「よいお年を!」と言って立ち去るのが、年の瀬の景気づけです。

マンション前の柵に、NPOを名乗る近隣住民がプランターを掛け並べ、花の苗を植えているのですが、枯れると我々にも苗代を出せと言ってくる。敷地内に花木を植えてあるので、こちらは別にプランターの必要性を感じないのだけど、なるべく枯れないようにするしかない。今はミニシクラメンが植え込まれてあり、手入れをしないので、花殻や雑草で見苦しくなっています。シクラメンの花殻は、軽く捻って引き抜くようにして取り除く、茎が切れて残ると腐りやすい、とかつて勤めた農業高校で教わりました。20分くらいの心算で始めたら、小1時間もかかってしまいました。日差しはあっても風が冷たい。朝の残りの味噌汁を温め直して、一服しました。