信濃便り・育苗篇

長野の友人に、梔子の挿木用苗とパプリカの実生苗が沢山できすぎて、嫁入り先を探している、とメールしたら、家族と相談したところ、貰ってもいいという返信が来ました。荷造りに苦心し、コワレモノ・なまもの・上積厳禁・天地有用指定で宅急便に託しました。無事着いた、とりあえずプランターに移した、と写真が来ました。

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育苗中

向こう2つのプランターが梔子(配布用ポットに植えて並べてある)、手前がパプリカ、右側にフェンスより高く伸びた若木は、数年前に蘖を抜いてきて植えたカマツカ(鎌の柄にする木の意。朱い実が美しい)だそうです。妹さんが育苗上手で、少しずつ欲しい木を集めて庭造りを楽しんでいるようです。この辺の一戸建ては、庭付きというより畑付き、と言う方が正しいとのことで、自慢の苗を交換しあうのも話の種になるらしい。

我が家では例年、花の時期に剪った梔子の葉を活けておくと発根し、苗ができます。4年前に長野の友人にも送り、今年開花したので、花の写真をつけて配るとのことでした。梔子は育てやすいが、青虫がつくので嫌う人も多い。1度くらい丸坊主にされても大丈夫ですが、何度も食われるようなら気をつけてやって欲しいと思います。乾燥に弱く、殊に蕾が出たら乾かさないように。

パプリカ(観賞用唐辛子)は、菊が終わってパンジーには未だ早いという季節に植えていたのですが、赤・黄・紫・黒と実の色の違う品種を揃えた心算だったのに、我が家でガンガン日に当てたら、紫も黒も真赤になってしまいました。実を乾かし、ポプリにすると虫除けになると聞いたので作っておき、その中から今年の晩秋用に種子を播いたら、50本も発芽してしまったのです。しかし蛞蝓に葉を食われたところを見ると、虫除けの効用はあやしい。遠く長野で、近所づきあいのツールになれれば幸いです。