コロナな日々 32nd stage

秋野菜が食べたくなって、播磨坂のスーパーへ出かけました。茸とか栗とか、食用菊とかを探したのですが、剥き栗は国産と中国産とでは2倍以上の値の開きがある。いくら人件費が違うと言っても、これでは不安。諦めて銀杏を買いました。ここは惣菜が豊富で美味しいのですが、以前よりも小さなパックにして値を抑えてあるようでした。この辺り一帯はある時期から、高級マンション林立地帯として有名になり、今やその住人たちが高齢化して、あまり高価な商品は売れなくなったのでしょう。商売が機敏で顧客目線だな、と好もしく思いました。

休日なので若い父親も一緒の子連れが多く、子供がはしゃいでいます。売り場で兄妹と、かくれんぼだの鬼ごっこだのやっているのを注意しました。杖を衝いていると、ちょろちょろ走り回られたり、後ろから追い抜かれるのはとても恐いのです。小さなモンブランケーキとカベルネソヴィニヨンの小瓶を買い足してレジへ行ったら、日ごろの買物の約2倍の金額になっていました。つい油断したらしい。見事、してやられました。

帰りのバスでは、七五三参りの広告放送が流れ、そう言えばボージョレヌーボーやハロウィンのポスターはなかったな、と思いました。もはやああいう行事は、新味がなくなったようです。岸田総理がノーマスクでF1を視察したニュースも流れていました。しかし店へ入るには今でも手消毒とマスク着用を求められるので、いちいち着けたり外したりするのは煩わしい。マスクが絶対的な予防策ではないことは分かっていても、とりあえず着用しておくのが「社会性」というところでしょうか。

エノキさんは台東区在住なので、白人観光客が街に溢れ、ノーマスクで頭上から喋りまくられる、もう感染予防は無策も同然です、と言っていました。