不断のリスク管理

報道を見て、えっ、今さらこんなことだったの、と思うことが増えてきました。絶滅危惧種をネットオークションでは扱わない、と決めたとのニュースを見て、今までは野放しだったのか!と驚いたのもその一つ。園長が臨時に運転した通園バスに3歳児が取り残され、熱中症で死亡したという記事を読んだ時は、園児の乗降をどうして確認できなかったのか、変な事故だなと思いました。6人くらいなら目視で出来たのではないか。

その後の記者会見の酷さも含めてネットは炎上していますが、添乗職員が降りてくる園児を確認し、運転が終わった園長が車内に忘れ物がないか見回ってから(小さなバスです)降りれば無事だったはずで、ごく簡単なこと、日常習慣のレベルでしょう。70代の職員が降車時に6人全員登園と入力したというのですが、じつはこれがいけなかったのでは。デジタル登録するのなら、データが担当保育士のモバイルに届くようにしておけばよかった。何のための登録なのか。むしろこの作業があったために、現場確認が疎かになった(老眼鏡で慣れない入力作業をして、すべてを了えた気になってしまった)のではないでしょうか。そもそも集団を運ぶ時は、乗降の度に人数を数えるのが常識。学会で案内する見学旅行など、元来気ままな学者集団(しかも老人が多い)なので、何度も数えます。

このニュースでさらに理解出来なかったのは、父母説明会で13人(父母7、保育士6)もが過呼吸状態になり、救急搬送されたこと。父母は分かるが保育士が倒れたのは何故?園長・副園長だけでなく、組織内のプロ意識がどういうものだったのか、疑問です。ふだんの現場で、これはいけない、こんなでは責任が持てない、と思うことがあったら、直ちに申し出ておくのもプロの仕事のうち。給料の問題ではない。

自衛としては、子供に運転台の警笛ボタンの位置を教えておくことでしょうか。