源平盛衰記画帖

松尾葦江「平家物語と絵画資料研究―國學院大學所蔵資料を中心に―

平成24(2012)/3 「國學院大學 校史・学術資産研究」4

p152l11:絵本から絵のみ→縦型絵入り整版本から、巻12-24,巻37-48,及び巻34の一部の絵のみ

p152l15:絵は全く順不同に貼られ、同定できる場面は一部にとどまる→絵はほぼ縦型整版本と同順に貼られ、一部錯簡がある

*フランス国立図書館蔵「源平盛衰記画帖」については、松尾葦江編『文化現象としての源平盛衰記』(笠間書院 2015/5)に伊藤悦子・大谷貞德による場面同定表があり、松尾による略解題もある(p696以下)。なお源平盛衰記の絵入り整版本については同書p665以下に、山本岳史による考察がある。

最近、ツレかと思われる大量の絵を貼り込んだ屏風が発見されたとの情報があり、あるいは欠巻部分が埋まるかもしれない。詳しい調査と公開が待望される。

 

p153l16:一〇帖(巻一・巻十二欠)→一一帖(巻十二欠)

明星大学図書館蔵奈良絵本平家物語については、ツレの巻1が市場に出て、同館が購入した(松尾葦江編『文化現象としての源平盛衰記』p688)。山本陽子による詳しい研究が発表されている。