素朴な意見

終日重い曇天、午後になって、南の上空からヘリ集団の音がずっと続きました。葬儀が終わりに近づき、黒いリムジンが出発しようとしているのだろうと想像しました。

参院選挙が終わって、ほぼ予想された通りの結果が出ました。素朴すぎるとは思いますが、今だから言えることを書いてみます。野党第1党、その地位を守り得たことでほっとしてはいないでしょうね。党首に選挙結果の責任を追及する者はいないらしい。単刀直入に言うー政権交代を考えるのは当分やめなさい。与党の政策一つ一つに対応することよりも、国の現在と将来をどう思い描いているのか、グランドデザインを示して欲しい。政策一々に対応していても勝ち目はなく、結局、与党に接近するしかなくなるからです。有権者政権交代させてもいいと思うようになるには、どの方向へ向かって進もうとしているのか、途中でぶれないかが目に見えなくてはならない。党首になるだけが野心でないのなら、近未来の日本をどうデザインするか、自分の言葉で語れ。

労組連合の会長は何か勘違いをしている。野党の足を引っ張っているのは貴女ですよ。

共産党は今も共産主義国家を目指しているのでしょうか。もはや共産主義に基づく国家モデルは我々の理想にはなり得ないことがはっきりした(そう思ってないのか?)のだから、綱領を見直し、目指す社会の形態を具体的に示して新しい出発をしたらどうなのか。過去の評価は正負こもごも、現在の有権者にとって殆ど意味を持たないのでは。

そして与党は、この際しがらみを切り離し、次期政権のためを考えて政権運営すべきです。一強と言われた間は代替者がいないように思われたが、ようやく真面目な若手をちらほら見かけるようになってきました。健全財政、平和外交の下で政権を維持できるように、党を挙げて知恵を出すことこそが真の弔いになるでしょう。 合掌。