コロナの街・ part 37

ちょっと遠い大手スーパーへ出かけました。ワンコインバスの時刻表を暗記し損ねていて、15分ほど早い。カフェの前のベンチには、若い女性2人が寛いでいます。詰めて貰いました。学生か新人OLという年格好ですがいかにも暇そうで、そのうち化粧を始めました。川越の街を通り抜けた時も、平日なのに若者が溢れていたことを思い出し、この世代がこんなに暇そうなのもコロナのせいかしらと思いながら、バスに乗りました。

スーパーの空いている時間を狙ったのですが、その時間帯は商品補給や値引きシール貼りで、店員が棚の前を塞いでいる。棚には野菜果物の生鮮食品が減って、総菜、弁当、調味料やおつまみ類が増えました。家呑みが増えたということでしょうか。ここの総菜は見た目が綺麗でなく、やたらに人参が入っていて、購買意欲をそそりません。それでも弁当は売れているようです。私も小さめのものを買いました。旬の食材を使って自分で料理すると、その過程で似合う酒と器が心中で決まり、休肝日にできなくなるからです。

ここへ来たのは、目先の変わった食材探しと共に、紙袋(有料)の入手が目的でもあります。年を取ると、丈夫で大きな紙袋にポンポン投げ込んで持ち歩くのが最も便利(軽いし、形が崩れないし)だからです。留め金つきや布やポリの袋は持ちにくい。年長者たちが退職後、大きな紙袋を持ち歩いていた理由が判ります。レジで支払いを済ませ、思わずレシートを見直しました。カートの重さから予想していたより4割増の金額でした。

美容院へ行ったら、買物上手が自慢のオヤジが、ガス代が高くなった、とこぼします。我が家は電気代の高いのに驚いた、これから食品類が高くなるね、という会話をしました。美容師組合の会報にチラシが1枚ついてきて、「諸般の事情により料金を値上げさせて頂きます」と印刷してあり、値上げの際はこれを使えと言ってきた、と苦笑していました。