コロナの街・part36

ワクチン3回目接種の抗体ができた頃なので、歯医者へ出かけました。生憎終日冷たい雨のざあざあ降り。いつもは徒歩ですが、ワンコインバスに2停留所乗ることにしました。空いていましたが、赤ちゃん連れのヤンママ2人が、通路を挟んで大声でお喋りしている。危うく、うるさい!と言いそうになりましたが、マスクのせいか、みんな適正音量を忘れたらしい。降車後、自分もコンビニで大きな声で話していることに気がつきました。

まず本屋に寄りました。今朝新聞広告で見た『物語ウクライナの歴史』という新書を探したのですが見つからず、店員に訊くと検索、店内探索ともえらく時間がかる。以前は大きな本屋でしたが、今は売り場の4分の1は漫画本。原則セルフレジになり、店員も本に詳しくないらしい。いま売れ筋の本のはずだが・・・結局、品切れ重版中でした。売場の棚をざっと見たところ、地政学の本が目につき、大河ドラマ関係では吾妻鏡の漫画本が出してありました。3月末に出たばかりの平家物語粗筋本もありましたが、これはアニメ便乗でしょうね(「天声人語」を初め、平家語りや物語そのものに関する、古くさい誤解のままの解説が横行しているのは残念です)。

久しぶりの口腔ケアは無事終了。お目見え当初は施術中悪罵を浴びせ続けた歯科衛生士がすっかり口上手になり、最後に鏡を見せられた私が、歯茎が縮んだと言ったら、引き締まったのよ、と言われました。なるほど。

いつもなら白山通りで総菜や食材を買い込んで帰るのですが、杖を衝くようになってから、雨の日は買い物が難しい。老人用グッズに付けてある紐やフックがあちこち引っかかり、さらにマスクで眼鏡が曇り、動作がもたつくので、スーパーやコンビニでは背後の視線が尖るのが感じられて、情けない。手ぶらでとぼとぼ帰りました。