新生活様式

新しい生活様式を迫られたのは、コロナよりもレジ袋有料化でした。スーパーへはエコバッグと大きな手提げを二重にして持参し、ほぼ解決しましたが、コンビニでは不都合が多い。持ち帰る途中で濡れる物、蓋が弱い物もあるので、レジで無料の薄いポリ袋を要求するといやな顔をされます。結局、消費者側からは、レジ袋の分だけ値上げされた、と捉えるのが正しいようです。

そもそも持ち帰り用の袋代は、今までは店のサービスだったのか?経費として商品全体の売り上げに含まれていたはずでしょう。花屋の親父の話では、A4の書類が厚み2cmほども来て、商品代とは別に徴収するよう指導されたとか。その金はどこへ行くのか、私たちには知らされません。今住んでいる区は数年前から、プラスチック類も燃えるゴミ扱いになったので、我が家ではレジ袋にゴミを詰めて捨てることにしていて、無駄にはしていません。市販のゴミ袋は大きすぎて、一杯にするまでには生ゴミなどが保たないし、紙袋のままでは出せないし、試行錯誤中です。

第一、海洋浮遊ゴミを減らすために、ストローとレジ袋を減らす、という方針は当を得ているのでしょうか?もっと大きな、廃棄量の多い物があるはずだし、ゴミが海へ流れ出るルートを追究して、塞ぐ手立てを打ったのでしょうか?そして、この別途徴収袋代は、何かの資金になっているのでしょうか?

つまり見せしめ料だ、という気がします。戦時中、1粒の米も無駄にするなという運動があった時、太宰治だったか、日本中の弁当箱から飯粒を集められるわけではないのに、と書いた作家がいて、共感しました。尤もらしい数字や、反対できない目標に貼り付けて精神運動が唱えられる時、ちょっと立ち止まって、根本を見つめたいと思います。