阿波国便り・里の実り篇

徳島の原水さんから、本ブログを読んだ、とメールが来ました。

【B-グルとは、ビーグル犬の格好をしたバスでも走っているのかと思いましたら、「文京区ぐるり」の略なのですね。ビーグル犬はスヌーピーのモデルで、森のトランペッターといわれるぐらい声が響きます。近所にもいて賑やかに吠えています。嗅覚が鋭いので、空港の探知犬として活躍しています。(原水民樹)】

そうだったのか!区の広報でB-ぐるの記事にいつも犬の顔がついているのは、駄洒落だったのですね。愛犬家の原水さんならでは、の発見です。

【小学生の時、海水浴に行き、直径30cmほどもある軽石を拾って帰りました。長い間、家の池に浮かんでいましたが、いつの間にかなくなっていました。あの軽石に会いたい。】会いたい、というところがユニーク。でも気持ちは分かります。

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鬼柚子

調べると、鬼柚子は柚子ではなく文旦の仲間だそう。柑橘類は変種ができやすく、殆ど地域ごとに独特の品種があるといいます。院生時代、東大図書館のアジア資料室は、私以外来る者が無かった時期があって、職員から手作りの文旦漬をご馳走になりました。

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木賊

【子供時代、既にサンドペーパーが普及していましたので、実用には使いませんでしたが、遊びで歯をこすったりしました。】今でも漆工芸の下地は木賊で磨くそうです。木賊刈りをする老父が、別れた子に再会する能がありましたっけ。

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烏瓜

野山はいま、実りの季節。マンション敷地内で収穫したから、と希望者に郁子(むべ)の実が配られました。様々な色が重なって紫になり、しみじみ美しい。大きいのを貰って、仏壇に上がっていたオレンジとラフランスに添えて飾りました。父が生きていたら早速、色鉛筆かクレパスを持ち出してスケッチしたに違いない、と思います。