コロナの街・part 24

文字通り雲一つない晴天に誘われて、播磨坂のスーパーへ出かけました。休日なので街には親子連れが多いのですが、最近何故か、異常に燥ぐ子を見かけます。横断歩道を渡った途端、前を歩いていた男の子がいきなり舗道に座り込みました。杖を突いていると、こういう突然の障害物が恐い。急によけようとして転ぶからです。発達障害の子かな、と思いながら通り過ぎたら、今度はその姉らしき子が舗道に四つん這いになって動かない。どうやら未だ帰りたくない、と両親にアピールしているのらしい。公共空間は家の中と違うんだということだけは、小さい内から覚えさせておいて欲しいと思います。

水木や桜など紅葉の早い木々は、もう色づく準備を始めています。街のあちこちで古い建物が取り壊され、ビル工事が始まっていて、資金はある所にはあるんだなあ、と妙な感心をしながら、バスを降りました。

スーパーでは日の当たる入り口におはぎのパックが積んであって、そうだお彼岸なんだと思いましたが、餡ものは傷みやすいのに、と手を引っ込めました。チコリや空心菜、ミニ胡瓜や、宮崎の山牛蒡、静岡のちりめんじゃこなどを買い、ふと気づくと、定価を見ては高いな、やめとこう、という気持ちになるのがいつもより頻繁です。与党総裁選候補者の所信表明を聞いていると老後の資金不安が募るばかり、知らず知らず財布の紐を締める心理が働いていることが分かり、苦笑しました。

でも、出口近くに小川軒のレーズンウィッチが出ていて、思わず1箱買いました。子供の頃、こんな美味しいお菓子はほかにない、と思っていたお菓子です。

バスを待つ間10分ほど日に照らされても、もう暑くはなく、マスクも苦しくありません。今夜は十四夜。明日は扇屋へおはぎを買いに行こう。