信濃便り・御開帳篇

長野の友人から小さな小包が来ました。中味は善光寺御開帳記念の七味唐辛子、桑の実ジャム、それに杏の実が2個。今年はコロナで1年延期された御開帳が昨日終了、今日が前立本尊の遷座式で、老舗の唐辛子屋には行列が出来ていたそうです。

【今回の御開帳お土産のナンバーワンは「ペヤング焼きそば(蕎麦風)」だそうです。昨夜のローカルニュースで知りました。ネットで見たところ、すさまじくインパクトのあるパッケージで、中身は従来のペヤング焼きそばを蕎麦風にアレンジしたもの。蕎麦、かやく(ネギと茎ワサビ)、ソース(だしと醤油)、八幡屋の七味。一個250円。びっくりしたのはこれが善光寺の「大勧進」の限定商品であること。善光寺天台宗と浄土宗という2つの宗派が共同経営しているのですが、天台宗の方です。ニュースで、きらびやかな僧衣をまとった男性が説明していたのは、それゆえだったのです。】

私もYouTubeで見てみました。うーん、これは・・・蕎麦屋が高級料理店に近くなってしまった昨今では、若い人の蕎麦離れを防ぐにはいいかも知らんが、東京っ子としては複雑な気持ち。つゆをつけるかつかないかで手繰って、一気に啜るのが蕎麦、箸で丸めてもぐもぐ食べるのは、別物だと言いたい。

杏(ハーコット)はグラデーションになった色彩が美しく、思わず見とれました。

信濃の杏

【真田藩にお輿入れした宇和島藩の豊姫がアンズの種を持ってきて、地元の殖産興業に貢献したとの言い伝えがあります。皮をむき、軽く塩を振って召し上がってください。】

なるほど塩を振ると味が濃くなり、暑さが始まる季節にはぴったりです。地元ならではの知恵でしょう。じつは杏の生産高日本一は(林檎と同じく)青森で、長野は2位。世界1は何とトルコ。でも郷土贔屓の友人には、世界ランクの方だけ教えました。