氷と火の国から

米国で日本語教師をしながら「国際家族」(このブログで以前紹介した際のタイトル)と暮らす安宅正子さんからメールが来ました。鳥取赴任1年目のゼミ生でした。

【先生のブログを毎日楽しみにしています。今、夫の故郷のアイスランドに来ています。今日、シングヴェトリル国立公園に行き、先生が楽しんで下さるかもと思いついたので、写真を送ります。一時期は旅行者にとても人気だった観光地で、余りに人が多いため、保護も兼ねて整備したらしいのですが、コロナのせいで観光客が減り、私達にとっては便利な割に人が少なめの、ありがたい状態でした。 】

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ファグラダルスフィヤル山

https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/21/032400144/?ST=m_news

アイスランドは火と氷の国と言われています。日本とは思いがけない類似点や関係があります。シングヴェトリル国立公園は「ユーラシアプレートと北アメリカプレートが互いに引っ張り合って、新しいプレートが生まれ、地球の割れ目といわれるギャウの最大規模のものが見られる場所」だそうで、ここのプレートの動きが福島の地震につながります。しかし人口が少ないので火山の噴火があっても危険とは思わず、きれいだから見に行こうと思うようです。島国で魚をよく食べる所も似ています。】

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溶岩流の痕

【朝は溶岩が流れていたそうですが、私達の行った時は煙だけでした。冷えて固まった溶岩のうねりの上を少し歩いたりもしました。軽石があちこちにあります。高原植物が多いですが、スギナに似た草もありました。フクロウがいて驚きました(安宅正子)】

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木立の中の梟

調べると、アイスランド周辺では、地球が未だ若かった頃の名残りが見られるらしい。ダイナミックな自然と悠久の時間の中で育った人たちと家族になって、魚をよく食べる習慣や土筆に似た植生から、ふと故郷を思い出すこともあるのでしょうか。