再度

梅雨は未だ明けていなかったんじゃないか、と思うこの頃です。6月末に酷暑が続き、紫陽花は早々にちりちりに枯れ、梔子の花も日持ちせずに次々咲き終わりました。その後また2週間ほど暗い雨天が続いていて、おかげで冷房は使わずに済んでいます。

花のなくなった梔子の繁みでは毎朝、足長蜂が1匹丹念に枝の間を尋ね回っています。おかげでこの時期葉を食い荒らす青虫が、今年は目に止まりません。室内で1匹落ちているのを見つけましたが、ふかふかで、どうやら餓死したらしい。一番花を剪って仏壇に上げた時に、見えないくらいの大きさの幼虫がついていたのでしょう。

初度の梅雨明け宣言の際エノキさんが、蝉が啼かない、日がなかなか暮れない、これじゃ夏の気分になれないと言っていました。ほんとに今年は蝉が啼きません。もう例年の梅雨明けの時期だと思うのですが、どうしたのでしょう。

しかし植物はたしかに季節を知っています。我が家では、売れ残りを買った、たった3株の日々草が山盛りに夏色の花を咲かせ、今年播いたパプリカにも蕾が見え始めました。どうやら移植時期にコツがあるようで、うまくいった苗はぐんぐん成長します。

2年物のパプリカ

これは去年、長野の友人に苗を送ったパプリカ。去年はとうとう実らず、寒い冬を室内で越させ、今年はすでに実が色づいているとか。大事にして貰ったんだね。

再度の梅雨明けの後はまた、猛暑が続くのでしょうか。2度の梅雨のおかげで水不足は心配しなくてもいいようですが、稲の受粉はうまくいくのか、よそながら心配です。エネルギーと食料は、一定の自給率を確保しておく必要があることを痛感させられた今年でした。米や蕎麦で作る主食代わりの食品を開発し、普及させて欲しい。石油に頼らない社会への移行を、節約倹約の掛け声だけでなく、みんなで考えたい。