狂騒曲

全国あちこち、わらえない笑い話が毎日発生しています。エノキさんが住む区では、医療従事者のワクチン接種がようやく始まり、30代の友人が受けたところ、2度目の接種で38度の発熱があったので、休ませて欲しいと勤務先(医療機関です)に電話したら、それは原因がはっきりしている発熱なので構わない、手が足りないから出て来いと言われ、やむなく通常勤務をしたそうです。区からはネットに不慣れなお年寄りを手助けします、という案内があったが、1箇所に集まって順番待ちしなければならなかったとか。

こういうのを何て言いましたっけ、ほら、狂ったような音楽、と訊かれたので、狂騒曲?と言って笑ったのですが、夕方、名古屋から来た仕事仲間の葉書に「ワクチン狂騒曲に巻き込まれて疲弊している」とありました。100万人接種会場に申し込んだら、自治体コードナンバーの設定が誤っていて、住所とは異なる登録しかできない、というニュースもありました。

長野市ではかかりつけ医の個別接種受け付けの後、電話のみで集団接種を受け付けたそうですが、電話番は23人、希望を聞いて調整し、折り返し電話をかける役が40人で、65歳以上の高齢者は約11万人。結局9時間半電話をさばき、つながったのは1800人分だった由。理系技術者の知人の助言に従って、電話を切ってはかけ、切ってはかけをがしがしと繰り返し(待ち受けをしているとNTTが遮断してしまう)、3台の電話で2日がかり、やっと予約を済ませたとのこと。

美容院の親父の話では、我が区ではローカルTVで、日ごとの予約の空き人数を放映していたそうですが、それを視てから電話したら果たして繋がったのでしょうか。高齢者のコストはただ、と思ったら大間違いです。