コロナの街・part11

明日は母の命日なので、花屋へ出かけました。薔薇を多めに買って、あるじと雑談したら、近所の寺が、墓の掃除・献花・読経、写真つきセットで¥1万5千というサービスを始めたと言う。コロナで墓参に来られない人のためのサービスらしい。主はさらに、農水省補助金は農家の設備投資のためなので、小売りの花屋は仕入れに不自由する、とこぼす。どういう理屈なのかよく分かりませんでしたが、大変だね、と言って出ました。

何か甘い物をお供えするかな、と三原堂で栗生菓子を買ったら、創業88年記念の日なので、大学最中を1個、プレゼントするという。小豆餡の方を貰って帰りました。外へ出れば、その日ごとに、いいこともある、と考えることにしました。

隠居した和田珈琲のビルは、いつ取り壊すかと思って見ていたのですが、今日は1階に店らしきものが出ている。近づいてみると、もとのカウンターを使って、喫茶メニューを出しているようですが、チラシには「テイクアウト専門店」「若者の自立をサポートする」とあります。特定非営利活動法人が経営しているらしく、コラボ歓迎と謳っていました。今日は入らずに様子を見よう、と帰宅後チラシをよく見たら、黒いマニキュアをした手でサンドイッチを切る写真が出ていて、うーん、しばらくは様子見だなあ、と思いました。うっかり入って、注文しても、思わず説教してしまいそうだからです。

郵便受けには岐阜の中西達治さんから、「十三夜に曇りなし」という題で、長い「巣ごもり通信」が届いていました。中西さんは会津戦争の後、美濃国高須藩に預けられた秋月悌次郎と手代木直右衛門の事跡を追究しています。2人の1869年の9月13夜の唱和や、秋月が「月明過雁憶英雄」と詠じた上杉謙信のことなどが詳しく記されていました。今年はコロナのため、調査旅行には出られなかった、ともありました。