信濃便り・通草篇

信濃の友人からメールが来ました。庭の紅葉が始まり、すでに炬燵を出したそうです。

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ヤマボウシの紅葉

[近所にこぢんまりとしたギャラリーがあります。主が庭木を丹精して育てていますが、アケビの実が色づき始めました。もう少し待てば白い果肉がはっきり見えると思いますが、蔓から落ちてしまうのではないかと心配になり、とりあえず撮影してみました。主の話では、食べてみたが、とても甘かったとのことです。]と、添え書きにありました。

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通草の実

もう割れ始めている実もありますね。かつては山中に自生し、子供たちがおやつ代わりに中身のゼリー状の部分をしゃぶったのだそうですが、今は栽培し、スーパーなどでも売るようです。紫の色鉛筆で描いたような皮が美しい。昔は中身を抜いた後、きのこや味噌を詰めて、炉の灰に埋め、蒸し焼きにしたそうですが、TVの昼番では、皮を素揚げして味噌などを詰めていました。いかにも酒肴向き。

我が家でも、晩秋に植え込みの郁子(むべ)の実が希望者に配られますが、これは自然には割れず、皮の内側が固い。通草よりも小さいので、ぽっちりの白いゼリーをしゃぶるだけです。今度スーパーで通草を見かけたら、買ってみようかな。東京では、ヤマボウシは未だですが花水木の紅葉が始まり、夜は床暖房を入れる日もあります、と返信しました。