巣ごもりレシピ

長野の友人から郵便小包が届きました。私が転んだことを心配して、食料を詰めた慰問箱を送ってくれたのです。いろんな物が出てきましたー林檎ジュース、レトルトの粥、ビーフシチュー、無花果ジャム、インスタント味噌汁やスープ・・・そして蕗の薹。福袋みたいで、開けながらわくわくしました。

蕗の薹は、東京のスーパーのようなぴたりと形の揃った物ではなく、いかにも土の上から昨日採った、と言わんばかりで、開き具合も不揃い、アクが出て黒ずんだ葉もありましたが、傷んだ葉を剝いてみると鮮やかな、春らしい薄緑が現れました。刻んでたっぷりの胡麻油で炒め、味噌と味醂と七味を絡めました。蕗の薹にはやはり油と味噌が合うようですが、私が試作したレシピは、そのままさっとゆがいて甘酢に漬けておき、スモークサーモンで巻く、というもの。甘酢漬を硝子瓶に入れておくと、目も楽しめます。ケッパーの代わりに使うのですから、小さく作って2,3個盛りつけるのがコツ。

慰問箱にクラッカーが1箱入っていたので、スーパーで「塗るチーズ」を探しました。山羊のチーズに蜂蜜を垂らし、クラッカーに載せてエディブルフラワーをあしらったら、楽しいおやつができるのではと考えたのですが、材料が見つからず、とりあえずクリームチーズとドライクランベリーを買ってきました。紅白のトッピングです。

友人から教えられた長芋グラタンを試作して、初めて「とろけるチーズ」を扱ったので、新たな組み合わせを考えてみました。餃子(春巻でも可)の皮+大葉+とろけるチーズを重ねて巻き、電子レンジにかけるだけですが、芯に何か(味の濃いものが向く)を巻き込むといい。例えば練り梅、嘗め味噌、ハム、しらす、山椒の佃煮・・・工夫してみて下さい。名づけて大葉トルティーヤ◯◯風。◯◯には、芯に入れた物の産地を代入します。