蓼科

川越の友人から、写真つきのメールが来ました。3泊4日で蓼科へ行ってきた、公共乗り物は使わず、自家用車に消毒液を積み込んで行った、観光地は空いていて、周辺の店は気の毒だった、とのこと。涼しくて生き返った、ともあります。

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蓼科山御柱公園

曇っているせいか画面がやや暗いのですが、数年前に使った諏訪神社御柱が立ててあり、奥に見えるのが蓼科山の山頂なのだそうです。諏訪の御柱祭の荒っぽさ(勇猛さ)は有名。博多祇園祭(山笠)も男伊達の見せ所で有名ですが、諏訪の御柱祭は実際に死傷者が出ることもあるほど。神事と地元の林業と、男伊達とが結びついた行事です。

蓼科へは学部の同級生3人で、冬に行ったことがあります。たしか大学を出てからだったと思いますが、何故その3人で行ったのかはもう思い出せません。私は学部を出るまでは全方位外交だったので、私がいなければ多分結びつかない顔ぶれでした。

3人とも冬スポーツをやらないので、ただ雪遊びがしたくて行ったのですが、蓼科の雪はさらさらしていて(パウダースノーと言うのでしょうか)、握りしめても固まらず、雪だるまも作れないし、雪合戦をしようとしても、投げた雪は空中で飛散してしまう。

けっきょく、一晩とりとめもないお喋りをして帰ったのですが、朝、洗面所のタオルが1枚の板のように凍っていたのを思い出します。2日とも夕暮のように暗く、雪の粉末がキラキラ光りながら舞っていました。

学部の同級生はみな、個性の強い、ユニークな人たちでした。その後、それぞれに守らねばならないもの、闘わねばならないことが出来、互いに道が遠ざかりました。