百日紅

東京は長梅雨になりました。もう19日間も雨続き(降ったり止んだりの日が多い)で、大きな洗濯物が干せず、暗い日中です。長野の友人から、戸口に咲いた百日紅の写真が送られて来ました。

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信濃百日紅

百日紅は酷暑の中で咲く、鮮烈な赤い花が定番でしたが、最近は彩りのやわらかい種類が多くなり、矮性の品種もできて、色も多様になりました。よく見ると、縮緬のようなフリルたっぷりの花房が可愛らしい。20年以上住んだ世田谷を離れる頃、通りに百日紅が植えられ、しかし虫害に弱くて、次々枯れては植え替えられていましたが、数年前に通りかかったら立派な並木になっていました。幹がつるつるしているので、サルスベリとも呼ばれています。百日紅という名の由来は、3ヶ月にも亘って咲き続けるから。

千日紅という花もあります。こちらは草本で、すらりと伸び、ボンボンのような花をつけます。そのままドライフラワーにもなる構造の花ですが、調べたらヒユ科らしい。我が家は今、コリウスの黄緑と臙脂の葉が暗いベランダで、鮮やかです。ロベリアとコキアを寄せ植えにして、もふもふの黄緑の葉の合間に点々と咲く小さな花を楽しんでいますが、これに千日紅を足したらいいな、と思って苗を探すのですが店に出ません。向日葵だの百日草だの、盛夏の花が店頭の日照不足で弱っていくのが、哀れです。

酷暑は苦手ですが、でも、もうそろそろ梅雨が明けて欲しい。自転車であちこち安い商品を買ってくるのが自慢の美容院の親父も、同様にぼやいていました。