東洋史の定年後

この春、定年になった東洋史の平勢隆郎さんから、近況報告のメールが来ました。

[運動不足なので、食事の量を減らしました。この2年ほど、論文や資料をPDFにする整理が追いつかなかったのですが、その作業に手を出しました。複製も作っていて、整理ファイル数は25000ほどになることがわかりました。1600ほど未整理分があります。頂いたままだった論文はPDFにしましたので、ファイル名をキーワードで検索できます。整理するだけでこんなに大変なのか、とわかり、つきあいと研究のせめぎあいはすごいもんだと思ってます。でも、そのつきあいが自分の研究にかなり役立ったというのが、これまでのわが人生なんですよね。整理しながら、つくづく人にめぐまれてきたな、と思ってます。
 買ったまま埋もれていた中国の雑誌(かなりしぼって残しました)も、そろって自宅の書架に配列できました。](平勢隆郎)

2万5千!平勢さんは昔から、こういうコスパを無視した仕事をやる人でした。東大の後輩、鳥取在勤時代の同僚です。これまで様々な専門の同僚に刺激を受けたと言うあたりに、成熟を感じました。以下に、彼の大著の紹介があります。

「仁」の原義と古代の数理  https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/E_00223.html 

 英文サイトもあるそうですが、[最初から日本語なしで原稿を担当者に提示したところ、「ここがわからない」と言われた箇所もあったのですが、「わからなくても英語がまちがってなければいいです」と伝えました。わかりやすくすると、往々にして「意味ちがっちゃうんだけど」ということになります。今後もずっと、そういう関係が続くんでしょうね。以上、単なるぐちです。]相変わらず、マイペースの人です。