ちがうだろ

参議院選挙が終わり、どの党も結果を都合よく解釈した談話を出しています。しかし、憲法改正の議論を進めよというのが民意だ、という談話には、それ違うだろ、と言いたい。まず、記録的な低投票率で決まった勝敗が、大きな変化を望む民意だとは思えません。現状維持でいい、乃至はこのままで行くしかない、という意思表示でしょう。だいたい、誰も複数の政策すべてを選んで1票しかない投票権を与えたわけではありません。

今回の結果を見ると、仕方なく選んだとしても、総体的にはバランスの取れた選択結果が示されている。これが選挙制民主主義だと思わざるを得ません。つまり、頼りない野党には任せられない、あれこれ問題があっても今の路線でもう少し行く方がいい、しかし直ちに憲法改正を発議する必要はない、と。

野党には財政と外交を、必死で勉強して貰いたい。選挙の度に成熟した証を見せて、信用して貰うしか道はないのだから。与党協力を誇る政党には、今回僅かに増えた議席は何のために与えられたのか、よく噛みしめて欲しい。まもなく来る衆院選挙、得票率2%で生き残ったことを喜んでいる暇は、ないはずです。

もう一つ、違うだろ!と言いたいのは、芸人と所属プロダクション社長とのそれぞれの記者会見。大の男が2人、黒いスーツで泣きながら親とか子とか、何を言ってるのか。宴会に出ただけで¥100万だの¥50万だの貰ったら、すでにその時点で白日の下に出られる身ではないのでは?芸を笑ってくれる人やメディアのスタッフたちは、営々と働いているわけで、そのくらいの分別もなくて、謝りたいの何のと言われても、それこそ冗談にしか聞こえませんが。貰った金額は倍返しで、特殊詐欺被害者の会へでも匿名寄附(実名ではどこも受け取ってくれないだろうから)しますか。どないや?